なんでもカタログNo.22【耐え子の日常】

なんでもカタログNo.22は耐え子の日常

「耐え子の日常」は、どんな不幸な目に遭っても「平気平気!」と笑顔で応えながら耐えまくってしまうOL・辛抱耐え子の日常を描いたショートショート(ねとらぼより)

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自分のプロフ画像なのに、申し訳なさそうに端に避ける耐え子。

作者はそろそろ谷川さん。4コマ漫画や一枚のイラストで描かれる耐え子の大小様々の不幸。それでも笑顔で辛抱してしまう耐え子に、見る人は同情し耐え子のことがほっとけない気持ちになってしまう。作品は以下からどうぞ。

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僕が思う耐え子の面白さは絶妙なシュールさ。

「友達とランチに行く」というOLのありきたりな状況で、バスケットボール選手のマンマークに付かれたり、数学者のホワイトボードの一部になったり、Googleマップのピンに刺されたり(字だけだと伝わらないし意味不明すぎるな…)など、あり得ないような邪魔のされ方をする。そんないかなる状況でも辛抱する耐え子の、一コマ一コマの哀愁漂う表情がなぜか癖になる。

ただシュールというのは非現実的であるだけでは面白くなくて、現実を意識させることで見る人が余計にギャップを感じてシュールさが引き立つものだと思う。例えば耐え子の“後輩シリーズ”では、「万が一同じ状況になったら…」とか「こんな人いてもおかしくないな…」と思わず感じてしまうものもある。中高年の人が「ゆとり世代は新人類」と感じる気持ちと似ているのかもしれない。僕はゆとり世代だが、そこそこ年の離れた後輩に対してそう思うこともあるし。

 

他に耐え子の魅力として、さまざまの理不尽な状況に対する耐え子の過剰な気遣いにどこか共感を覚える時があること。実際にそこまで気を遣うことはないけど、気持ちは分かるな〜的な。例えば、「友達と遊ぶとき、その人と着ている服が被ってしまった、どうにかしないと!」とか。まあ耐え子さんは袖を引きちぎるわけですが。笑 その共感も相まって耐え子のことがほっとけない気持ちになるのかも。

 

たまには怒って良いんやで、耐え子ちゃん。

 

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