今年の10曲〈2020年〉

お久しぶりです。

激動(むしろ激静?)の2020年ももう終わり。ブログの更新も9ヶ月ぶりです。

来年はもう少し更新しますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

という訳で例年通り、今年自分がよく聴いた曲を振り返ります。順番は何となくです。

 

ちなみに昨年の10曲はこちらです↓

ayataction.hatenablog.com

 

1. aiko「青空」


aiko- 『青空』music video

aikoってすげえんだなと改めて思いました。

普段音楽を聞かないという人でも、彼女の名前と代表曲は聞いたことあるでしょう。僕も『カブトムシ』とか『花火』とかは聞いたことある程度の知識だったんですが、イヤホンでこの曲を聴いてみるとあらびっくり。声がいい。最近っぽいサウンドの中でもaikoの声は全く埋れてないし、それどころか歌声以外のサウンドを綺麗に纏っている。歌詞は全部ちゃんとは聴いてないですが、冒頭の”触れてはいけない手を 重ねてはいけない唇を”という歌詞とコードの絡み方も掴みとしてバッチシですよね。

いや、考えたら当たり前なんですけど、これだけ長きに渡って活躍してるのにも理由があるのだなと。今更ですがaikoの魅力に気づきました。そんな一曲。

 

2. iri「Sparkle」


iri -「Sparkle」(Music Video)

昨年に続いて、今年もiriの一曲を選びました。iriの何がいいって、やっぱり低くてコクのある歌声ですよね。その唯一無二の武器を持て余すことなく上手いこと活かしてて良いなと。

この曲確か2月ごろに発表されたんですけど、歌詞と音のニュアンス的に、ノれるけどどこか不安というか、霧のようなものが立ち込めてる感じがして、これからの近い未来を暗示してるような、当時はそんな気分で聴いてました。そんな予感、当たってほしくなかったなぁ。

 

3. パスピエ「まだら」


「パスピエ -まだら, PASSEPIED -Madara」 

そしてこの曲ですよ。僕が2020年で一番聴いた曲であり、個人的にはこの年を象徴するような、そんな一曲です。イントロから不協和音をかましつつ、サビでは”箱庭のわたしたちは求めたら壊れるの”という歌詞とともにもっと外れた音に向かうという、ズレと違和感のオンパレード。思っ切り暗い世界観です。

この曲も2月に発表された曲でした。悲しい気分のときに、元気が出るような明るい曲を聞くというのもひとつあるとは思いますが、悲しいときこそ思っ切り悲しい曲を聴いて自分の悲しみを溶かして混ざり合わせていくいくような、そんな感覚で聴いていました。

ちなみに、僕が今年作った『BREAKING』という曲の最後の部分は、この曲のイントロのコード進行をそのまま引っ張ってきてます。

 

4. Vaundy「不可幸力」


不可幸力 / Vaundy :MUSIC VIDEO

おい、また暗い曲かよ!…まぁ今年は仕方ないよね。

今年もまた多くのミュージシャンがブレイクした訳ですが、僕が名前を挙げるとしたら藤井風と、そしてこのVaundyですかね。僕が彼のことを知ったのは、昨年末サカナクションのエジーが『東京フラッシュ』という曲をファンサイト内で紹介していたのがきっかけでした。「こんなルーキーが出てきたら嫌だな、というルーキーが出てきた」みたいな感じで紹介してたかな。

Vaundy単体だけではなく、その周辺も巻き込んでどうミュージックシーンに影響を与えていくのか、今後はそこらへんにも注目したいです。

 

5. tofubeats陰謀論」 


tofubeats - 陰謀論 (CONSPIRACY THEORY)

トーフさんはやっぱり最高ですね。今年2番目に多く聴いた曲でした。クラブやライブハウスに行けない日々も、tofubeatsを聴けばその場がたちまちダンスフロアに。曲の細かいところはよく分からないけど、とりあえず踊りたくなる、そして元気が出る、そんな一曲。

MVも遊び心あって最高。ぜひ来年クラブで聞きたい!踊らされていたい!

 

6. ネクライトーキー「北上のススメ」


ネクライトーキーMV「北上のススメ」

デビューからの3年間、着実に人気を伸ばしてきたネクライトーキー。コンテンポラリーな生活、石風呂からの流れで邦ロック界隈に名が広まっていったと思えば、この曲のMVが何故か海外で大バズり。そして再生回数は代表曲『オシャレ大作戦』に迫る勢いです。海外ファンが一気に増え、たまにやるYouTube LIVEのチャットが英語で埋まるという謎っぷり。そこら辺も含めて面白い一曲です。

 

7. tricot「サマーナイトタウン」

youtu.be

二度目の入眠は〜極上に〜スウィ〜♪

tricotといえばギターの轟音と変拍子というイメージでしたが、この曲は少し違う。イントロはtricotっぽいけど、続く歌い出し。え!3人で歌ってるー?!これほんまにtricot?ってなりました。tricotらしいサウンドの中で、3人の歌の掛け合いが心地よく響く、最高ですね。

中嶋イッキュウ、ジェニーハイの活動で何か掴んだ感ありますよね。今後のtricotも楽しみ。

 

8. ニガミ17才「こいつらあいてる」


ニガミ17才 MV「こいつらあいてる」(Nigami 17th birthday!! "koitsura_ aiteru)

個人的イチオシバンド、ニガミ17才です。今年リリースでいえば『幽霊であるし』も良かったのですが、今回はこちらの曲で。変態バンドと呼称されがちな彼らですが、本人たちの発言にもあったように、『幽霊であるし』までは「服を着ていない全裸の変態」でしたが、今回の曲では「おしゃれに服を着こなす変態」になりましたね。

日本語の歌詞を中国語っぽく聞かせるというのも面白いし、あくびのコーラスも良い。音数少なくても楽しめるのは間違いなくリズム隊の2人の力のおかげですし、本当いいバンドだなとつくづく思いますし。

 

9. あいみょん「裸の心」


あいみょん - 裸の心【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

僕の好きなあいみょんの曲で『漂白』という曲があります。“十代のうちに人を何人愛せるかな”という歌い出しから始まる、3年前のアルバムに収録されている内省的なバラード曲です。一方でこの『裸の心』は“いったいこのままいつまで1人でいるつもりだろう”という歌い出しです。初めてこの曲を聴いたとき、この二曲がどうも対比的に聞こえたのです。十代でいろんな恋をしたけど、大人になった今は飾らない恋がしたいよねって勝手に共感しました。

そして彼女の歌い方も、自分の思いを誰かに伝えるためだけではなく、誰かの思いを誰かに伝えるためという、聴く人を包み込むようなそんな優しさを感じました。

 

10. 赤い公園「pray」


赤い公園「pray」Music Video

2017年、2019年に続いて今年も赤い公園の曲を選出しました。津野米咲の死は2020年どころか、人生においても最大の衝撃的かつ悲劇的な出来事でした。「コロナ禍」という言葉が過去のものになり、各地のライブハウスでいろんなバンドが演奏する、そんな光景が帰ってきたとしても、彼女はもう帰ってこないのです。そう考えるだけで胸が張り裂けそうな思いになります。

でも、彼女の優しさ溢れる音楽たちはこれからも消えない。年の瀬になってもほんと嫌になるニュースしかない日々だけれども。“寂しさに負けそうになって 明日が怖くて それでも優しさを振り絞ってゆく”、そんな気持ちで、彼女が生きた29歳までは絶対生き抜く!だって小粋でいたいのだ。

赤い公園はこれまでも、そしてこれからも自分にとって大切なバンドです。偉大なる津野米咲、君の旅がどうか美しくありますように。

 

まとめ

という感じです。今年は家の中で音楽を聴く機会が多かったからか、内省的な暗い曲をよく聴いたなという印象ですね。またここには反映されていませんが、ダンスミュージックを聴く機会も増えましたし、急にアフリカンミュージック聴きたくなった時期もありました。笑

来年もたくさんの曲を聴いて生きていきたいね!

 

Apple Musicプレイリストにまとめたものはこちら↓

ほーりーAの「2020年」をApple Musicで