POTLUCK Lab. vol.3 感想

2月8日(土)、CIRCUS OSAKAにて開催されたDTMワークショップ「POTLUCK Lab.」に参加しました。今回はvol.3。

イベントの詳しい内容についてはtakawoさんの以下のレポートを参照ください(いつもありがとうございます🙏)。

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レコード/MP3/WAV聴き比べ

レコードについて原理はなんとなく知ってたものの、レコードで音楽を聞いたことがない僕としては、これはかなり興味深い企画でした。mp3のサンプリングレート等に関しても、Apple MusicとSpotifyの音質違う気がするなあと思う程度で、でも結局聴いてるイヤホンもそんな良いやつじゃないからなあとか思ったり。クラブのデカいスピーカで聴き比べるなんてなかなかないことなので、是非体験したいなと。

聴き比べてみた結果、それぞれ音の性質の違いはなんとなく分かるものの、どっちがどっちかは分からず。体感として非圧縮の方は低音が好き、ただ高音が耳に刺さる気がしました。恐らく耳がmp3に慣れてるんでしょうね。

「これは奇跡のなめらかリレーだ!」って言ってみたいな。

 

ピアノ男「ご冗談のような音楽とおふざけテクニック」

ナードコア付近の音楽について、ものすごく丁寧に体系化された説明だったので面白くて興味が湧く発表でした。

好きなものを好きって言って表現するのってめちゃくちゃ良いなと。自分の制作スタイルもそうありたいなと思いました。

個性、オリジナリティについて「よく出来た量産品よりも、唯一無二の💩」という言葉は金言だなと再確認しました。最近作った曲も、この言葉をかなり意識して作ったので。

あと、スライドに書いてあることは真面目なのに、タイポグラフィがよく分からん感じで面白かったです。これもおふざけのバランスを気にしての事なのかな…?

ピアノ男さんの音楽に向き合う姿勢や考え方が伝わってきて、とても勇気づけられる内容でした。

 

mochiron(柿本論理)「コードの話」

高度な話でした。

「音程」から「セカンダリドミナント」まで。ちょうど自分が独学で勉強した範囲の音楽理論の話だったので、復習的な気持ちで聞いてました。初見で全部理解するのは到底無理ですが、雰囲気をつかむには(理論を全く知らない人には特に)為になる話だったと思います。

挙手するのが恥ずかしかったのかもしれませんが、音楽理論を学んだ上で楽曲制作してる人が思っていたよりも案外少なくてびっくりしました。みんな感覚であんなカッコいい曲作るの…?すごい。

持ち込み音源試聴会でも思ったんですが、自分はコード色がある曲が好きなので、コードはじめ音楽理論を考えるのは好きです。ただ、理論を考えるあまりに自分の感覚をなおざりにすることがないようにしないとなと思いました。

 

Mita(CIRCUS OSAKA店長)「ハコの人に聞く」

クラブという場所に関して、普段足を運ばないこともあり全く知識がなかったので、興味深い話ばかりでした。

内容とは少し逸れるかもしれませんが。

文化的な問題か、クラブへ音楽を聞きに行くってめちゃくちゃハードル高いんですよね。日本に住んでいるほとんどの人にとっては曲=歌だろうし、音に身を委ねるって発想がない。かくいう僕もPOTLUCK Lab.がなければメトロにもサーカスにも行ってない訳ですが…

知ってる人が出てるor友達がいるっていう条件じゃないとなかなか行けないですね。そういう意味ではPOTLUCK Lab.でクラブを主戦場とする友達がいっぱいできて嬉しい。

あと、自分が演者になったとしたらどうなるんやろう、何をするんやろうとか考えたりしました。今まではそこを全く意識せずに曲作りしてたのですが。そういうことから始まる交友とかもあったりすると思うので…なんか音楽流しながら楽器演奏するか、はたまた自分で楽器作るとか…?

 

持ち込み音源試聴会

今回は計50曲ほど。毎度のことながらみんなの曲のクオリティにビビります。

試聴会の前半は歌メロ、コード色強めの曲、後半はDJユースの曲中心。全体的にはやっぱり前半の方が個人的に好みでした。なんだかんだ求めている歌心。

POTLUCK Lab.も回数を重ねるごとに知ってる人が増えてきて、知ってる名前が出るたびに「あ、あの人や」ってなるのが面白い。そして曲を聴いて「あー今回はこんな感じか!」となる。楽しい。

僕は今回「ビタミンが足りない!」という曲を提出いたしました。近日中に配信されるコンピアルバムに収録予定の曲です。配信開始次第、そちらから聴いてもらえると嬉しいです!

自分の曲を流してもらったのを聴いてみて、家で聴いてる感じとクラブでの出音が思ってるよりも違いすぎてびっくりしました。低音めっちゃ出る、中音域混ざりすぎて全然聞こえねえ!ってなりました。ミックス難しすぎでしょ…

これも毎度のことながら、自分の曲に対してその場で反応もらえるのはめちゃくちゃ嬉しい。今回は特に変な曲ができたなと思ってたので、安心したというか、自己肯定感を貰いました。「◯◯(アーティスト名)っぽさを感じる」的なコメントを貰うのも嬉しいです。自分が無意識で辿り着いたところに関してリファレンスが貰えるので。もらった分は何らかの形でちゃんと返したいな…!

 

POTLUCK Lab.を通して

ワークショップ後の二次会ではほとんどずっと誰かしらと喋ってました。ありがたい。避けてる訳ではないですが、今回も主催、登壇者の方々に話しかける勇気は出ず、と言った感じでしたが。

初めて会った人、話しかけてくださってありがとうございます。

会ったことはなかったけど実はTwitterフォローしてましたって人、まじで嬉しいですありがとうございます。

そして、今まで何回か喋ったことある人はより深く、という感じで。

二次会の後はコンピ制作のための合宿。真面目に会議したり、UNOしたり。残り1枚になったらちゃんとUNO!って言わないといけないですね。そのあと夜な夜なDTMする流れになったのも面白い。

 

ここからは本当に感想、というか、思ってることを。

POTLUCK Lab.で出会った人たちを見てて思ったのは、各々が自分を持ってるというか、他の人が持ってない個性を持っていて、それを隠したり歪めたりすることなく表現しているのがすごく良いなと。だからこそ、この人たちに褒められると嬉しいんだろうなと。お互いフラットに接する感じがめっちゃ良いなと思いました。そういう人と喋るのが一番楽しい。最近たまたま勉強してる哲学の話とか、まさかできるとは思ってなかったので嬉しい。笑 本当に素敵な人たちです。

あと、それぞれの専門性がお互いに良い感じの距離感だなと感じました。自分の領域は工学の電気電子ですが、同じ工学の機械系の人がいたり、デザイン系の人がいたり、さらに芸術方面によると舞台の人がいたり。

共通するのは、みんな自分の専門に自信、とはいかなくとも誇りを持っていること。あとは有り余るほどのバイブス。この人に着いて行けば面白いことが起きるに違いない!的な。そんな連鎖が起こって新しい文化はできていくのでしょう。

これからもよろしく!