なんでもカタログNo.17【tofubeats】
なんでもカタログNo.17はtofubeats。
tofubeats(トーフビーツ)は、日本の歌手、音楽プロデューサー、DJ、トラックメーカー。主にハードオフやブックオフ等を巡り収集した中古CDや中古レコードとパソコンを駆使した楽曲制作活動を行っている。
インターネットから世に出て来たtofubeats(以下トーフさん)。若い頃から森高千里、藤井隆、BONNIE PINKとコラボして…今見ても錚々たる面子。
僕がトーフさんを知ったのは「水星」という曲。一聴き惚れだった。
tofubeats - 水星 feat,オノマトペ大臣(PV)
何度聞いても落ち着く。PV中の神戸の景色と、仮谷せいらちゃんが良い感じですね。
楽曲もとても素敵。
でも僕がトーフさんの魅力をひとつ挙げるとしたら、それは神戸愛だと思う。トーフさんは現在売れっ子プロデューサーながら、未だに出身地である神戸に在住。東京で仕事があるときも、神戸から通う。
その理由について【僕が東京に行かない訳 tofubeatsさん語る神戸:朝日新聞デジタル」 】で語っている。
――なぜ神戸在住にこだわるのですか
「故郷だというのが一番ですが、神戸で生まれ、育ったという生い立ちを大切にしたい。それが音楽を作る上で、重要な要素になればいいな、と」
――東京にいないことはハンディになりませんか
「インターネットの普及で情報格差は小さくなりました。それでも神戸に限らず、地方は様々な点で不利なのは確かです。でも僕は神戸で結果を残すことで、地方でも新しいものが作れる、と証明したい。地方がハンディだと認めて、僕が東京に行ったら、神戸の若者には無力感しか残らない。絶望してほしくないし、僕もしたくないです」
音楽の仕事をするには上京することが当たり前だと思っていた僕にとって、衝撃的だった。と同時に、何か希望を感じた。
自分は京都生まれ京都育ちで、京都のことが好き。それは他の何にも変えられぬもので、アイデンティティである。インターネットを介することで、そこを崩さず、東京に行かずとも世界に発信できるんだ、と。
ここまで来ると拡大解釈かもしれないが、昨日まで当たり前だったことも、明日には当たり前じゃないかもしれないんだと感じた。やってみないと分からないよね。
神戸に限らず、地方問題に興味があるトーフさん。平成のトラックメーカーとして、音楽に関連する全てのカルチャーを網羅し牽引していると思う。トーフさんによる下の二つの企画からもそれが伺える。
まぁ難しそうなことをうだうだと書いたけど、結局はtofubeatsの音楽が好きってこと。
最後に楽しい曲を置いておわり!