なんでもカタログNo.15【パントビスコ】
なんでもカタログNo.15はパントビスコさん。
マルチクリエーター。インスタグラムでの作品投稿が話題となり、現在のフォロワーは約45万人。代表的なシリーズに「カオス絵日記」「乙女に捧げるレクイエム」「ヘチタケシリーズ」などがあり、作品総数は6000点を超える。現在は「smart」 「VOCE」 「ViVi」 「Numero TOKYO」など8媒体で連載を持ち、表現方法にはとらわれず活動の幅を広げている。
(Pantovisco Official Website プロフィールより)
Instagramのおすすめで彼のイラスト投稿を知った。個性的な画風ではあるが、元気をもらえるような作品からハッとさせられるような作品まで、何か人間や世の中の真理を突くようなテーマのイラストを投稿している。
僕が彼に感じたのは鋭い観察と、確かな表現。
彼のイラストが扱うテーマは幅広いが、どの作品をとっても「普段から日常を、人間を観察しているんだろうな」と考えさせられる。『遠慮がちな人が他人と話すときの心情』や『自分だけが報われないと感じる気持ち』など、普段僕らが言葉にするまではなくとも心のどこかで思う気持ちを代弁してくれている気がして、強い共感が呼び覚まされる。
しかし作品は観察眼だけでは成り立たない。たとえ鋭い観察力を持っていても、それを他者に共感してもらうためには確実に伝わるようにアウトプットしないといけない。彼は「絵を描く」という手段で確実に伝えたいテーマを伝えている。デザインが良いのかな。絵が上手いというよりは、伝え方が上手いという方が的確かも。胸に響く伝え方。頭の中を覗いてみたい*1。
ぜひ、見たことのない方はInstagramで彼の作品を実際に見てみてください。
観察眼は多少あるけども絵を描くのが苦手な僕にとっては絵で確実にアウトプットできる人が羨ましい。音楽も然りですが。
音楽で何かを伝えられるような人間になるのが今の自分の夢かも。
*1:『頭の中を覗いてみたい』と最近よく言われることをネタにした作品もある。笑